クライミングシューズ解体【テスタロッサ】
クライミングをはじめてから、3級が登れたお祝いに買ったテスタロッサ。
履きすぎてボロボロになり、革も固くなり、縮んでしまい痛くて履いてられなくなってしまいました。
思い出のシューズではありますが、素晴らしいシューズだったのでシューズ自体がどういう構造なのかを確認したい気持ちで解体してみました。
まずは外観から。
ステルスC4にリソールしてしばらくたっているのでシューズからソールがはがれ始めている。。。
神がかっていたヒール。瑞牆の日々の暮らしを打ちまくった結果、右足だけ完全に穴が拡張されています。
この黒くなっている革部分。完全に硬くなりシューズの形をゆがめてしまっています。
そんなことになりながらも、きれいなダウントゥを保ち続ける。P3システムすごい。
上記のような状態でございました。
これをいざカッターとペンチで解体。まずはソールをはがしてみる。
ヒールからきているゴム部分がつま先まで伸びていることがわかります。
厚さはかなり薄く、これ自体に剛性はないです。
べりべりとソールをつま先からはがすとこんな感じ。
くろいものがシャンク?シャンクって樹脂やパルプだと思っていましたが、テスタロッサはゴムなんですね。
これも特徴なのか?
あれ?シャンクって途中でとまってるの?と思った人、そうじゃないです。
ソール側に張り付いていた部分もあります。(これはC4についてるものなのかどうなのかは不明ですが)
波の形にカットされたゴムがシューズの周りにありました。
どうりでエッジングもしっかりできるわけです。
シビアなエッジングもスメアにも対応しているのは、このセパレート型のシャンクのおかげでしょうか。
また、ダウントゥの仕方もテスタロッサの場合つま先がかぎ爪状になっていますが、それもこのシャンクのおかげ?
ってなわけでシャンクの構造がわかりました。
一時期クライミングシューズ界で最高値を誇っていたシューズだけあって、つくりが丁寧ですね。
かきこみ、スメア、エッジング、ヒールにおいて高レベルなテスタロッサ。素晴らしいシューズでした。
そもそもこの靴どうなんだ?っていう
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